スープのよろずや「花」

Vol.2 「憲法改正」について思うこと(後編)

マオ1

⑦ 現行96条では、憲法の改正は各議院の3分の2以上の賛成で、国会が発議して国民に提案し、国民投票において過半数の賛成が必要なのに対し、改正案では、両議院のそれぞれの過半数の賛成で国会が議決して国民に提案し、国民の投票において有効投票数の過半数の賛成が必要・・・・に変わっている。(過半数は与党の十分想定可能な数?)さらに、「天皇は国民の名で憲法改正を公布する」だったのが、「天皇は直ちに憲法改正を公布する」に変わっている。

 ・・・・・と、ボクが見て、特に気になったのは上記の7つだが、他にも、言葉だけ現代風の言い回しになっているが、中身は、天皇を元首に内閣総理大臣を国防軍の最高指揮官にする軍国主義に後戻りした憲法のように感じる。どこも改正する必然性が感じられない。文体そのものも、現行の日本国憲法は、キリッとして美しい。まさに、理想的な憲法だと、ボクは思う。

 改憲派の人たち(自民党を中心とした与党)は、何がしたいのだろう?国防軍を作り、戦争が出来る国にして、何のいいことがあるのだろう?軍事費はきっと今の何倍も値上がるだろうし、今の自衛隊が自粛しているアメリカの応援としての参戦など、安全としてのリスクが高まるのは確実だし、そもそも、戦争になったら54機もの原発を持つ日本は、原発を狙ってミサイルや爆弾を落とされたら、簡単に日本は壊滅してしまう。だから、迎撃ミサイルを配備するよりも、他国と争わない、世界にも貢献する平和国家をめざすべきだと本当に思う。日本の軍事費5.9兆円。それだけのお金を福祉や文化に回したら、どんなにいいだろうと思う。

 そんな憲法改正(悪)を実現するのも、阻止するのも私たち国民一人一人の意思にかかっている。戦争のできる国にしたいのか、今までどおり、永久に戦争を放棄したいのか!?とくに、辛い戦争を経験されたお年寄りの一票、徴兵制の主役になるかもしれない若者の一票、そして、選挙も政治も興味ない!どうせ何も変わらないでしょう!?と無関心な大人の人・・・・あ!?全員になっちゃいましたね。ボクらは直接政治に参加することも、ものを申すこともできない。デモをしても、署名をしても、なかなか変わってはくれない。選挙で棄権せずに一票を、ちゃんとこの国の未来、子供たちの幸せや自然を守ることを考えたら、どうしたらいいか?よく考えて一票を投じることが、今を変える。未来を変えることになる。そんなこと言っても、入れたい政党がないよ! そんなことありません。よ〜く、見てみて下さいね。

マオ2

通信山口2

印刷用Vol.2

コメントは受け付けていません。