スープのよろずや「花」

Vol.5 「工夫国家」の日本へ希望をつなぐ

人はなぜ戦うのでしょう?

争うことと共存することの関係が解き明かされ、もしもそれを俯瞰することができたら…。

68年前、敗戦に終わった大戦後。焼け野原、一文無しになった日本の今後の利を鑑みて、長たちが判断した法律が憲法9条なのだと思います。 それを今、なぜ….?

ある時、私はミッドウエイ環礁で撮影をしました。房総の海と繋がる太平洋。美しい紺碧の海はもの言わず、ただそこにありました。ラバウルでは、子供たちが「さらばラバウルよ〜♬」を歌ってくれました。彼らをまきぞいにしながらも、きちんと国として謝る事もしていないのに許してくれているのでした。

島は今コアホウドリのサンクチュアリで、自然保護区として一般的には解放されていません。透明度の高いブルーの海に、珊瑚の白砂が広がり、海にはイルカやアザラシ、陸と空は鳥とまさに天国のような島でした。

子育てに励むコアホウドリたちの巣の間に、朽ち錆び付いた機関砲が立っていて、ここがかつての激戦地であったことを表していました。

「ギリギリの思いで命を散らした若者たちが戦った場所…。この風景もきっと地獄に見えたのかな…?」 と哀しく腹立たしい気持ちになりました。さらに、罪も無いアホウドリやイルカなども、沢山まきぞいにしたことでしょう。手を合わせて拝まずにはいられませんでした。

正面から「国防軍」と表札をあげては、ミッドウエイの二の舞になるだけです。工夫国家として、その戦いに挑んだほうがどんなにか世界に貢献でき、賞賛を浴びることができるでしょう。

ミッドウエイ環礁

通信飯田

ミッドウエイ環礁

印刷用Vol.5

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