尊厳死の概念は、ホスピスムーブメントとともに、医療者が忘れがちな新たな視点を再認識させるものです。尊厳死は、無駄な延命をしないということだけで成り立つものではありません。在宅医療における尊厳死には、医療の受け手の在宅におけるそれぞれに異なる条件や環境のなかで、それぞれの数だけの尊厳死のありようがあるのではないでしょうか。
今回、日本尊厳死協会の理事であられる彦坂泰治先生をお招きしました。
はじめに、日本尊厳死協会の理念、歴史、活動をお話しいただき、その後、以下の事例提起と、フロアーからの問題提起もうける予定です。
医療者側からの一方的な尊厳死のモデルに患者さんをあてはめることなく、医療の受け手の立場にたった尊厳死のありようを、私たち医療者は、どう汲み取り支えていくことができるかを考えるひとときとなればと思います。
事例提起1. 報告者: 亀田総合病院在宅事業部 小野沢滋
- 本人の意志が確認できない尊厳死の2例 -
事例提起2. 報告者: 特別養護老人ホーム「リブ丸山」 濱野直紀
- 老人福祉施設における尊厳死 -
多くの職種の皆様の御参加をお待ちしています。
日時 : 1999年2月16日(火) 午後7時より
場所 : 花の谷クリニック
千葉県南房総市千倉町白子2446
参加費 : 500円
問い合わせ先 : 0470-44-5303