第9回 「グループワーク」事例呈示: まごころ訪問看護ステーション

《 92才 女性 》

利用者:
 夫 ・ 妻 ・ 長男(岡山) ・ 長女(丸山) ・ 次男 ・ 次女(所沢) ・ 孫男 ・ 孫女(東京)

 週3日 老健ディケア利用(月・水・金)
 週2日 訪問看護(火・木)

状況:
 室内は尿によるアンモニア臭あり、ベッドの上には尿で汚染されたらしいタオルや下着が何枚も重なり、その上に横になって過ごしている。
 ベッドの周囲は段ボールが積んでありその上にも汚染されたおむつ等が乾かしてある。(夫が乾いたら使用するようである)

利用者:
 夫、嫁の介護に拒否的で更衣、おむつ交換をなかなか人にはさせようとしない。利用者自身は尿失禁はしていないと言いはる。
 家では、ほとんどベッドの上で過ごし、食事も運んでもらっている。
 ADLは、食事摂取自立、歩行は介助、排泄失禁状態なるもたまにポータブルトイレ使用されるが汚染する事が多い。

介護者:
-夫 91才-
 嫁との関係が悪く、自分達の部屋に嫁を入れず。利用者の介護にも拒否的でおむつ交換もさせない。
 妻の介護はほとんど自分で行い、おむつ交換もけんかごしで朝1回は行っている。
 洗濯も外の洗濯機で自分と妻の分をしている。「嫁にさせるくらいならクリーニングに出す」と言う言動が見られる。
 難聴で補聴器を使用、大きめの声でコンタクトはとれる。

-息子 60才-
 役場の課長をしていたが定年退職し、現在は農業(畑、田)をしている。
 最近腰椎ヘルニアで通院加療中である。
 これ以上福祉サービスは受けたくないと言われる。

-息子の妻-
 義父との関係が悪い。「義母の介護はいたいが、おじいちゃんが部屋にも入れてくれないし、あの調子だから・・・」と訪問看護婦にどうしたら良いか相談を持ちかけるようになった

状況:
 室内は尿によるアンモニア臭あり、ベッドの上には尿で汚染されたらしいタオルや下着が何枚も重なり、その上に横になって過ごしている。
 ベッドの周囲は段ボールが積んでありその上にも汚染されたおむつ等が乾かしてある。(夫が乾いたら使用するようである)

日時 : 1998年6月16日
場所 : 花の谷クリニック
    千葉県南房総市千倉町白子2446
問い合わせ先 : 0470-44-5303

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