第5回 「痴呆症について」

【事例検討1】
 89才 女性
  報告者: ほほえみ訪問看護ステーション
  病名: 脳梗塞、右片麻痺、右坐骨部褥創
  家族: 子供4人(精薄3人)の5人暮らし

 S62年より保健婦が入り生活指導、2年前より寝たきりとなる。
褥創出現し、H8.10.17~11.27 訪看利用。状態悪化し、小林病院 H8.11.28~H9.5.2入院。
 退院後、家族の介護にて生活を送っていたが、保健婦訪問、食欲低下しており褥創等みられ、家族では行き届かない為、保健婦より紹介あり、H9.7.10より訪問看護開始となる。
 介護力のほとんどない、精薄の3人の子供が中心となり介護しているが、すべての部屋は足の踏み場も無い位汚く悪臭あり、掃除ができていない。患者は、食べこぼした物、ゴミ、便、尿に埋まっている。うまくオムツがあてられない。
唯一健常な長男は、介護には参加せず、連絡をとりたくても逃げている様な状態である。
 ヘルパー導入を勧めても他人が入る事を拒否。入院はさせず、家族で看て行きたいという希望がある。

・ 在宅でのケアに限界を感じている様な状態ですが、患者、家族の希望に添いながら生活環境を整えていく為には、どの様にしたらよいか皆様からご意見を頂いて、今後の関わりに活かしていきたいと考えます。

【事例検討2】
 91才 女性
  報告者: 亀田総合病院在宅医療事業部
  病名: 舌癌(T1NOMO)放射線治療後 廃用症候群(下肢筋力低下)
  家族: 息子、嫁の3人暮らし
 
 H5年、舌癌を指摘され、H5年、6年と続けて放射線治療を受ける。
 H5年の治療後、長期臥床による筋力低下?のため歩行困難となり、当院訪問看護依頼となる。その後、訪問看護を行うが、訪問時の援助を家族(嫁)がことごとく拒否するため、家族と話合いの結果、訪問診療のみ継続する事となった。
 訪問診療にて、リハビリの受診、各種福祉サービスの導入を勧めるも嫁に拒否され、何とか入浴サービスのみ導入できた。
 現在は、風邪を契機に寝たきり状態となり、訪問看護を開始している。

【問題点】 本症例では各種サービス導入に対する家族の拒否的な態度が問題となっている。金銭的にはほとんど負担がないのにもかかわらず、サービスの導入を家族がかたくなに拒むため、本人が希望してもサービスを受けられない状態にある。
また、介護に関しても、きちんと行っているとはいいがたい。
この症例を通して、今後の高齢者介護における家族の役割、また、高齢者虐待問題について参加者の皆さんと一緒に考えてみたい。

☆ 痴呆症について

  だれが、いつ、どうして?
  
    亀田総合病院神経内科 西野洋先生のお話

日時 : 1997年10月14日(火) 午後7時より
場所 : 花の谷クリニック
    千葉県南房総市千倉町白子2446
問い合わせ先 : 0470-44-5303

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