2013年10月にオープンしましたスープのよろずや「花」も、おかげさまで10周年を迎えることができました。
のどごしのやさしいスープと、よろずのお手伝いと、3つの願いという社会的なメッセージを発信することを3つの柱にして開店しました。2019年から始まり2023年になってようやく様々な制限が解除されたコロナ禍は、飲食店には逆風となりましたが、月1回のパンの日は予約販売で固定客に支えられ、よろずのお手伝いの通院介助や草刈りなどの依頼にぼちぼち応えながら、細々息長く続けてくる事ができました。
3つの願いに関する状況を振り返りますと、
1)コロナ禍が開けてみると、2011.3.11以降すべて止まっていた原子力発電所が、いつの間にか原子力発電の 再稼働が始まり現在10基が稼働中です。政府は原子力発電を重要なベースロード電源に位置づけました。3.11に起こった自然災害と人災からの復興がまだなされないままなのに。
2)日本の自衛隊はいつの間にか軍隊になってしまったようで、あちこちに軍備増強の基地の建設が進んでいます。78年間戦争を回避してきた日本に、戦争の足音が近づいています。
3)日本の死刑の現状は、世界の潮流からすっかりとり残されています。OECD加盟38か国のうち、死刑が執行されている国はアメリカ、日本のみです。しかし バイデン大統領は死刑廃止を公約に掲げており、2021年ガ ーランド司法長官が連邦レベルで死刑の執行を一時的に停止するとの指示をし、死刑廃止の機運が徐々に高まってきています 。死刑の現状からみると日本は歴然とした後進国です。
以上、小難しい事を述べましたが、今日はスープのよろずや「花」の10周年記念イベントとして、11月3日に「手しごと市」開催のお知らせをさせてください。
「手しごと市」は昨年5月に初めて開催し、今回2度目の開催です。近隣の皆さまが、さまざまな手作り作品を持ちよってくださいます。スープのよろずや「花」前広場での小さなマルシェですが、暑かった夏からようやく訪れた晩秋のひととき、皆さまとの交流の場となれば幸いです。どうぞいらしてください。お待ちしています。
