2004.4.30

 庭先や房総の山々、海辺の道沿いに、気がつくと色彩りどりの花々が目を楽しませてくれる季節になりました。
そして新緑が目にすがすがしい季節が始まります。
花の谷クリニックも、この4月からの新しい体制で始動します。

 これまで月に数日現われて、土日の外来を担当してくれていた安惠美医師、この4月から、花の谷の住人(?)となりました。
そして、この1年、漢方・鍼灸治療を実践してきました高木恒太朗医師は、月曜日と金曜日に、漢方と鍼灸の専門外来を担当することになりました。
 外来、病棟、在宅で、皆様のニーズに応えていけるよう、医師3人体制で取り組んでいきたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願い致します。

《安惠美医師より自己紹介》
 今までは非常勤で、時々花の谷クリニックに来ていましたが、4月から常勤ではたらくことになりました。
 大学病院で内科を専門にしていましたが、4年前から緩和医療の勉強もはじめ、ホスピスではたらいていました。内科という分野は幅広く、すべての分野に精通することはできませんが、できるだけいろいろな病気を診ることができる様に心がけてきたつもりです。どの学問でも同じでしょうが、知れば知るほど、かえって限界も見えてくるものです。 近代医学が発達しても、残念ながらすべての病気が治せるわけではありません。少なくとも、なるべく正確に診断し、できるだけ治せる病気は治るように努力し、それでも完治が難かしい場合には、少なくとも症状を緩げるようにできたらいいなというのが、私の努力目標です。

 日野原重明先生の著書の中に、パレ医師が遺したとされる次の言葉が紹介されています。

To cure sometimes
To relieve often
To comfort always

 治す(完治させる)ことはできない場合でも、苦しい症状をとる事は努力すべきである。しかし、それさえ難しい場合でも、病む人の心を平和にするようにささえる努力だけは、いつでもできるはずだ。という意味だそうです。
医師になって間もない時にこの言葉を知り、医療に携わる際に一番大事なことはこれかもしれないと思いました。病気の受け止め方は人それぞれです。糖尿病のような慢性病を苦にしている人もいるでしょうし、ましてもっと難しいとされるがんなどの病気だと診断されたら、患者さんにとっては大変な事だと思います。
千倉でじっくりやっていこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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