回復期リハ病棟における作業療法士のマネジメントの実際

講師:宮岡秀子 (小倉リハビリテーション病院リハ副部長)
2004.04.03

 作業療法士に対するマネージメントの実際ということで、・小倉リハビリーテーションの病院の概要 ・小倉リハ病院の回復期リハの特徴 ・回復期リハ病棟への取り組みについての講義であった。
 個の尊重ということで、病室での尿器、ポータブルを廃止、ゼロにする事を目標に取り組み、尿意のある人は、2人がかりでもトイレへ連れて行く事にしたが、いつの間にか病室に尿器がおかれるようになってきた。病院としての規則でしかとらえられておらず、ひとりひとりの考えの違いによって、起こってしまったことであり、個の尊重ということを、ひとりひとり受け止める事が大切であるとのこと。
 訓練室だけの訓練だけでなく、早出、遅出を導入し、病棟でのモーニングケアや入浴介助等、行っているとのこと。作業療法士と一緒に介助することで、リハビリの状況が、把握できよいことだと思った。病棟内伝達方法として、書面、口頭、実演の三方法を取り入れ、ミニカンファレンス、カンファレンス、チームミーティングを開き、ショートゴールを評価していくことが大切である。
 ADL(activity of daily living )の自立を援助するうえで、良くならない状態で一日一日をいきいきとどう生きていくか考えること、機能的に良くなるところまで援助し、障害をかかえてどう生きていくか、目標を統一することが大切である。また、何を希望しているか考え、目標をささえる事によって、気持ちを修正することもあるとのこと。

看護師:御子神美雪

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