回復期リハ病棟におけるリハ看護実践

講師:諸伏悦子 (NTT東日本伊豆病院副看護部長)
2004.02.28

 講義内容は、・指導的立場の人に向けての目標管理と人事考課 ・講師自身の経験を通してのデイケア、訪問看護にについての2点だった。
・ 病院、部門の事業計画に貢献する目標、職場全体が目指す方向、目指すレベルを「職場目標」とし、スタッフ個人が職場目標に貢献し職場の中で期待されていることに対してどこまで応えていくか、と言うことを「個人目標」とする。両者の目標を噛み合わせることが大切だという。「目標管理」とは部下がある一定の期間に何を成し遂げたいかについて上司と話し合い相互理解のもとに目標を決めることである。戦略的に目標を立案し、目標に向かって計画的な行動をとることによって組織が機能・成長し、人材も成長できるという。その結果、組織や個人がより高い成果を産むことができるという内容であった。実際NTT東日本伊豆病院で行っている内容を具体的に話して下さった。上司と面談をしながら毎年スタッフ個人のチャレンジシートを作り、自分の目標とそれにそった具体的な行動をスタッフ全員が見える休憩室に貼っておくという。スタッフ個人の目標が達成できるように周囲も環境を整え理解していくそうだ。(例えば嚥下障害を課題としているスタッフには嚥下障害のある患者さんは受け持ちになってもらうなど)1年後個人目標を振り返り人事評価を行う。評価結果はボーナスに反映され、人によっては20万円もの差がでるそうだ。スタッフの立場として、とても厳しいと感じたが、今、能力主義、リストラされる時代。看護職も患者さんから選ばれる時代。現状に甘んじているのではなく自己を研鑽していかなくてはいけないと思う。
・ 講師自身が実際経験した頃は平成3~5年頃で、まだ介護保険もない時代であったが、今になっても患者さんは自分自身のことを自身の言葉でまだ言えない時代だという。患者さん本人が、どういうふうに生きていきたいのかを私たちが特定の価値観にとらわれるのではなく自由な発想で患者さんと一緒に考えていくことが大切であると結んでいた。そして「あてがう」看護ではなく、病棟でも在宅でもリハビリの大切さを話されていた。患者さんが人からやってもらうことよりも、自分でできることに対して、より意欲的に生きていこうとする力が湧いてくるのだということを講師の看護の場面のビデオや講演後の病院見学を通して感じた。

看護師:鈴木智香子

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