病院内医療から、外来・在宅医療への移行がより円滑になり、自宅での生活を少しでも不安の少ないものにする退院後のケアを考えるとき、患者さんからの直接の声を聞く機会があまりにも少ないことに気がつきました。
あけぼの会(乳がん体験者の会)千葉支部長、斉藤とし子さんをお招きしました。
・・・今までであった乳がん患者さんの相談の中から医療者への希望やお願いや問題点を提示して、参加者の方々と話し合えたらいいなと思います。
勉強会にいらっしゃるかたは、より良い医療をと考えている人達だと思いますのでお会いするのが楽しみです。初めてのことなので、皆さんにわかるように話せるか不安ですが頑張ってみます。
・・・とメッセージを寄せてくださいました。
今年最期のこの勉強会が、ケアする側、ケアされる側といった立場を超えた交流の場となれますよう、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
☆☆☆ 講師: 斉藤とし子さんの紹介 ☆☆☆
友達が乳がんでなくなり、毎年自己検診に出向いていたから見つかったという予期せぬ病で、1985年乳がんの手術施行。入院中「あけぼの会」を知り、後に会員250人をまとめる千葉支部長になる。
「がんの宣告だけでも相当打撃を受けるのに、乳房喪失のショックが加われば、立ち上がるのにはそれは時間がかかります。乳がんは予兆が見られず、健者が180度弱者へと。自分一人で立ち向かうのは大変です。健康な人に話しても理解されず、私もうち明けて後悔したことがありました。医師でさえ悪気のないちょっとした言葉が患者を傷つけていることがあるのです。
私は会の中で、“生きたい”と頑張っている人の姿を見たとき、『元気になれるかもしれない。負けられない』と勇気が湧きました。」
「寝込んでいるより元気に動き回っている方がいい」と家族の全面的な協力に支えられ、リビング新聞配達の仕事も通算20年の勤続。ボランティアセミナーの企画・実施、講演記録などを綴った会報「なのはな通信」の制作・・・と、忙しい毎日を送っている斉藤さんです。
日時 : 2000年12月19日(金) 午後7時より9時まで
場所 : 花の谷クリニック
千葉県南房総市千倉町白子2446
参加費 : 500円
問い合わせ先 : 0470-44-5303