呼吸器疾患の在宅ケアについて、川鉄千葉病院 沖田先生 をお迎えしての勉強会です。
暑い日々が続きますが、ぜひ皆様お誘い合わせの上御参加ください。
【事例検討1】
72才 男性
報告者: 花の谷クリニック 小泉恵美子
診断: びまん性汎細気管支炎、気管支喘息
’92年、喘息で亀田Hosp.に8カ月入院。長期臥床による廃用性下肢拘縮をおこし車椅子生活となった。
通院困難なため当院に紹介され、’96.11月 在宅酸素設置。感冒で誘発される喘息発作に対し時々点滴を施行する他、現在月2回の訪問診療でfollowしている。喀痰培養にて緑膿菌(+)。
【南房総地域の在宅酸素療法(HOT)に携わって7年目を迎えて】
帝人在宅医療東京(株)鴨川出張所 高須俊治
’94年4月、規制の緩和措置により都道府県知事への施設認可の届出制度が廃止され、その恩恵は更に多くの人々に届けられることになり、その数は全国で7万人とも言われている。
当地域においてもHOT患者数は年々増加しており、微力ながらもニーズに応ずるべく地域に根差した形での事業展開に努めてきた。今回は在宅医療の一翼であるHOTについてお話をする機会をいただいたので、1)安房地区におけるHOTの現状、2)HOTのしくみと関連機器取扱上のポイント、3)QOL向上のための患者様支援体制等について民間企業の立場から日頃の活動状況を含めてご紹介させていただく。
【慢性閉塞性肺疾患(COPD)を在宅で診る】
川鉄千葉病院 内科部長 沖田伸也先生
在宅医療をQOLが高い状態で維持するためには、必要に応じた重点的な医師による往診、看護婦による訪問看護は有用であることが多い。在宅酸素療法を実施している慢性呼吸不全患者の病状が急に憎悪し病院を緊急受診したり、入院となったりする機会は、極めて多いのが実際である。
COPD患者の急性憎悪は軽症から最重症の場合まで様々であり、どういう形で起こる可能性が高いかを患者ごとに予測し、起こった場合の対応の仕方をあらかじめ考えておく必要があると思われる。この機会に臨床上の事例を交えながら急性憎悪への対応等について再整理し、COPDについての理解を深めてみたい。「在宅で診る」ための一助となれば幸いである。
日時 : 1998年8月11日(火) 午後7時より
場所 : 花の谷クリニック
千葉県南房総市千倉町白子2446
参加費 : 300円
問い合わせ先 : 0470-44-5303