2024「がん治療と緩和医療」第3回

テーマ:多発性骨髄腫の治療
日時:8月24日(土) 16:00〜18:00

 多発性骨髄腫の治療は1960年代よりMP療法が長年に亘って標準的治療とされていました。しかしながらMP療法では多発性骨髄腫の治癒は期待できず、その後多剤併用化学療法や自家造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が導入されましたが、治療成績の向上は見られませんでした。2000年前後よりサリドマイド、レナリドミドのような免疫調節薬やボルテゾミブ等のプロテアソーム阻害薬、そして種々の抗体薬が導入されるようにり、生存期間を延長したものの多発性骨髄腫はいまだ治癒を得るには至っていません。 2024年6月より「再発又は難治性の多発性骨髄腫」の治療薬「エルラナタマブ」が、保険薬として使えるようになりました。多発性骨髄腫に対する初めての二重特異性抗体の承認です。治癒が目指せる薬として期待されています。今回は勝俣範之先生にコメンテーターをお願いし、日本血液学会血液専門医の成田健太郎先生を講師にお迎えしました。多発性骨髄腫の治療の最前線について学びます。

花の谷クリニックからの報告

登壇いただきました患者さんとご家族のご好意により、勉強会全編の動画を掲載致します。約2時間弱です。成田先生による多発性骨髄腫についてのご講演は、53:25ぐらい〜のところとなります。今回も医療の現場で求められる多くの貴重なことを学ばせていただきました。お役立ていただくことができれば幸いです。どうぞご視聴ください。

2024824花の谷クリニック成田

登壇いただきました患者さんに関連する「花の谷人々」の第2章ドライブの抜粋です。

第2章ドライブ

次回第4回は10月5日(土)、前立腺がんについて学びます。
https://hananotani.jp/wp5/?p=528